第57期王将戦第1局
下記はT's shogi stationで1/20に公開したレポートの転用です。
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久保八段のタイトル戦は去年の第55期王座戦が記憶に新しいが、2001年の棋王戦、王座戦に続き4回目のタイトル戦登場となった。今回は王将戦ということで初の2日制。
いずれも相手は羽生王将で結果は惜敗。そろそろ結果が欲しいところだが、意識しすぎると良い方向には行かないのが勝負というもの。いかに自然体で臨めるかが重要なポイントだと思う。
久保先手の第1局は相振り飛車に。久保が手を封じたが、封じ手は驚きの手だった。図は△7一玉寄ったところ。
後手:羽生善治王将
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉 ・ ・v金 ・v桂v香|一
| ・ ・v金v銀 ・ ・ ・v飛 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v銀v歩v角 ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・v歩 ・|五
| ・ ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 銀 ・ 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 飛 ・ 金 ・ 銀 玉 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:久保利明八段
先手の持駒:なし
【手数=24 △7一玉 まで】
封じ手は▲4六歩!
以下△2六歩▲4七金△2七歩成▲同銀△2六歩▲3八銀△4四銀▲3六歩△3五歩▲4八金上と進んだ。
▲4六歩は本譜のように△2六歩と楔を打たれるので、やってはいけない手の見本で、考えもしない類いの手だ。
そこを敢えて久保は指した。本局の命運を賭けた勝負手だ。その場の思いつきではなく、日頃から暖めていたと推定するがどうだろう。
狙いは相手の攻め駒を攻める感じで盛り上がることだと思うが、是非はともかくリスクが高いのは間違いない。
久保はしばしば捌きのアーティストと呼ばれるが、本譜は専守防衛に徹し、厳しい羽生の猛攻に屈してしまった。
本譜の進行を見る限り図の勝負手は不発に終わった。久保にとっては不本意な内容での敗戦となった。
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