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2008-01-27

第57期王将戦第2局

第2局は後手久保八段のごきげん中飛車に。超急戦の展開になったが、第78期棋聖戦第4局(渡辺●vs○佐藤)で佐藤棋聖の指した△5四歩を久保も採用した。それが下図。

後手:久保利明八段
後手の持駒:銀 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金 ・v金v銀 ・ 龍|一
| ・ ・ ・v玉v飛 ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 桂 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|七
| ・v馬 ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 玉 ・ 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:羽生善治王将
先手の持駒:角 香 歩二 
【手数=22 △5四歩 まで】

ここから▲6三桂成△同玉▲9六角△7四歩▲6六香△同馬▲同歩△9五銀▲1三龍△4二銀▲1五龍と進んだ。
先の棋聖戦では渡辺竜王は▲6三桂成△同玉に▲6六香としたが、羽生王将は▲9六角と指した。
△5四歩の狙いは▲6三桂成△同玉の形は嫌だが、この瞬間、△8八馬が▲1一龍に当たっていることだ。
これを防ぐためにやはり▲6六香と指した。後手はこの手に対し、玉を躱して、▲6六香がいなくなるとやはり▲1一龍が抜ける仕掛けを主張できなければおかしい。しかし久保は長考の末△同馬と切った。
これでは後手の作戦が成功したとはとても言えない。△5四歩の佐藤新手は、本譜▲9六角の羽生新手が決定打となる可能性が高い。

▲1三龍が封じ手だが、もう既に先手が随分指し易い将棋になってしまっており、2日目は羽生の見事な収束を見るばかりとなってしまった。捌きのアーティストと言われる久保だが、後手の飛車は5二から動くことはなかった。

羽生が相手だとなかなか大駒を捌く展開というのは想像しにくいが、戦法別に考えても四間飛車は現時点では居飛車の定跡の進歩で衰退気味、相振り飛車はそもそも捌く将棋になりにくい、といった具合に久保にとっては辛い時代なのかもしれない。
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