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2008-07-07

とっておきの相穴熊

- 著者:広瀬章人/遠藤正樹
- 出版社:毎日コミュニケーションズ

相穴熊はプロではあまり見られなかった時代から、持ち時間が短く、また一敗も許されないアマ棋戦では相穴熊は重点戦法の一つだった。
実利を追求すると穴熊に帰結するためか、アマ強豪には穴熊のスペシャリスト達が比較的多く存在する。アナグマンこと遠藤氏はそんなアマ強豪の筆頭と言える。
今回その遠藤氏が、これまたプロ棋界の若手穴熊スペシャリストである広瀬プロとタッグを組んだのが本著だ。

対話形式という試みは名著「読みの技法」でも採用された形式だが、本著でも成功していると思う。
相穴熊というフィールドを知り尽くしている両雄だからこそ語れるエッセンスがうまく抽出されている。

理論的には「相穴熊は居飛車が有利」と言われている。確かに一方的に飛車先を突いている分だけ居飛車が有利、というのは感覚的にも正しいと思われる。
これに対して、遠藤氏は「相穴熊は経験値の高いほうが有利」と説いている。そんな些細なことよりも、肝心なのは経験値なのだ。穴熊でアマトップに登りつめた遠藤氏の言葉は説得力がある。
広瀬も振り穴のスペシャリストである。もちろん居飛穴も得意だが、振り穴を好んで指すようだ。この辺りの考え方は一致していると感じた。

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