杉本昌隆流四間飛車の定跡 居飛車の右四間飛車・▲4五歩早仕掛けを粉砕
- 著者:杉本昌隆
- 出版社:創元社
2003年の本である。藤井システムの台頭で四間飛車が元気だった当時が懐かしい。というのはさておき、本書は副題の通り右四間飛車と早仕掛けにフォーカスした良書と思う。
(1) 対右四間飛車
従来の基本的な指し方をおさえている。他の対右四間飛車との差としては、腰掛け銀にしないで▲5六歩と突く形も解説していることが挙げられる。この形も受けを苦にしないなら有力だ。
(2) 対早仕掛け
△8六歩に▲同角と取る変化は小林九段のスーパー四間飛車時代に指されていたが、△1五歩の郷田新手の出現で無理筋というのが現時点の結論になっている。本書でも「この形を避けるようになった」とされている。
そこで注目された玉頭銀について解説している。玉頭銀は以前からあった指し方だが本筋から外れたいわば変化球という位置付けだったと思う。郷田新手対策というポジションで四間飛車戦法の系統だったシステムの一部として玉頭銀が蘇った。
なお、本書は盤面こそ四間飛車が先手で書かれているが、全て四間飛車が後手で解説している。杉本の棋書には外れがない。



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