第67期名人戦第5局
第5局は秋田県秋田市「秋田キャッスルホテル」で行われた。数多のタイトル戦を戦い抜いてきた羽生名人にとっても秋田県でのタイトル戦は初めてとのこと。これで羽生は47都道府県で戦ったことのない県は宮崎県のみとなった。東国原知事、何とかなりませんかね。
将棋は横歩取り系。図は先手郷田九段が3六の飛車を▲2六飛としたところ。一触即発の緊張感漂う局面だ。
角交換から△4四角の筋が見えるが大丈夫と見ている。
後手:羽生善治名人
後手の持駒:歩二
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉 ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v金v銀 ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩v歩v角 ・v歩|三
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 角 金 ・ 玉 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 ・ ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:郷田真隆九段
先手の持駒:歩三
【手数=21 ▲2六飛 まで】
ここから△8八角成▲同銀△4四角▲2四飛△3三桂▲5五角と進んだ。
後手は前述の順を決行。△4四角に対して▲2四飛は唯一の手のようだ。▲5五角が郷田の試してみたかった手。アクロバティックな応手が続く。
ほんの少し進んで下図。飛車角交換から△2七飛と飛車をおろしたところ。次の一手が好手だった。
後手:羽生善治名人
後手の持駒:歩二
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉 ・ ・ ・v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二
|v歩 ・v歩v歩 馬v歩v桂 ・v歩|三
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v銀 ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩v飛 歩|七
| ・ 銀 金 ・ 玉 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:郷田真隆九段
先手の持駒:角 歩四
【手数=32 △2七飛 まで】
ここから▲2三歩△5二歩▲7五馬△4四飛▲8二歩△同銀▲1八角△2五飛成▲6三角成△7一金と進んだ。
▲2三歩が好手。これで既に後手が痺れている。△5二歩は封じ手だが、羽生にとって辛い手となった。ここまで緩まない応手の連続だが、△5二歩は劣勢を受け入れて、チャンスを伺う方針だから。
以下後手陣を乱しつつ二枚目の馬を作って先手好調。いかに羽生と言えども逆転の可能性がほとんどないほど形勢は離れてしまった。
手数は長いものの、以降ノーチャンスで郷田の快勝譜となった。
本シリーズで初めて先手に白星がついた。ここまでの5局を振り返ってみると羽生の調子がおかしい気がする。名人位防衛に黄信号が灯った。



コメント