« 第23期竜王戦第1局 | トップページ | 第23期竜王戦第2局 »

2010-10-18

あから2010の勝利

86手で、清水女流王将が破れた。おおかたの予想通りの結果と言える。清水女流も負ける可能性が低くないことを自認していたと思う。立場上のプレッシャーも並大抵ではなかっただろう。
敢えて挑戦を受けて立った清水女流には敬意を称したい。

有料コンテンツではあるが、棋譜を貼付けてくれているサイトは複数存在するので、棋譜を並べてみた。
現在は情報処理学会の50周年記念事業コンピュータ将棋プロジェクトの中で、棋譜とともにログも公開されている。

まず驚いたのが、後手あらか2010が4手目△3三角戦法を採用していること。この戦法は、力戦調になり易い。ソフトウエアの強みの一つである、膨大なデータベースも参照しにくい。
角交換後、先手清水女流は居飛穴を目指し、後手あから2010は四間飛車途中下車の後向い飛車に。分かれの辺りは金と桂歩歩の交換となった。手持ちにした金を価値の高い駒に昇華するような展開になれば先手有望かとも思ったが、▲6六金打とあまり価値の高いところに金を手放した。
二枚の桂馬と敵陣を睨む4四の角を活かして、逆に二枚の桂馬を二枚の金と交換したところでは、先手が勝ちにくい将棋になってしまった。
それでもまだ難しいところもあったが、清水女流も持ち時間が尽き秒読み将棋になってしまっては、間違いを犯しにくいあから2010の独壇場になった。
先手の指し手には正直疑問手と思える手が数手あった(31手目▲5九金は疑問手と思う)。これに対し、あから2010の手に疑問手はなかったように思う。

ねじり合いにならなかった本局では、あから2010の実力をはかることは難しい。
最初の一歩である女流プロ(の第一人者)には勝利した。将棋連盟は次の刺客の選定に頭を悩ませていることだろう。
プロに負けて欲しくないという願望先行の予測ではあるが、次の刺客が受けの強いタイプの男子プロなら、容易には負けないという気がする。

« 第23期竜王戦第1局 | トップページ | 第23期竜王戦第2局 »

将棋」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/506604/49773428

この記事へのトラックバック一覧です: あから2010の勝利:

« 第23期竜王戦第1局 | トップページ | 第23期竜王戦第2局 »

ブログパーツ

  • 名人戦・順位戦スケジュール
  • 最近読んだ本
    最近読んだ本