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2016-11-17

スマホ問題

危惧されていたことが起こってしまった。いや正確には起こったかどうかは分からない。

将棋連盟は10月5日に「棋士・女流棋士の対局時に、スマートフォンや携帯電話の持ち込みを禁止する内規を12月14日から導入する」と発表した。
いずれ必要なルールなので連盟にしては迅速な対応と関心した矢先、竜王戦の挑戦者が三浦九段から丸山九段に変更(繰り上がり)した旨が連盟から発表された
そこには三浦九段の今年いっぱいの出場停止処分としたことも記されているが、理由には触れてなかった。
この不可解な発表は後に三浦九段がスマホの不正理由の疑いがあることに対する処分だったと判明する。
そして週刊文春10月27日号に関連のスクープ記事が掲載された。

渡辺竜王が疑いを持ち、島九段に相談したいう。かくして、谷川九段(会長)、島九段(常務理事)、佐藤天名人、渡辺竜王、羽生三冠、佐藤康九段、千田五段(将棋ソフトに詳しい)の7名による会合が行われた。
そこでは不正の疑いのある棋譜を検討し、「限りなく黒に近い灰色」という結論に達して、今回の処分に至ったという。
渡辺にしてみれば、このまま竜王戦が始まってタイトル戦の最中に不祥事めいたことが起こるリスクを想定した上での苦渋の決断だったと思う。
トップ棋士が出した結論「限りなく黒に近い灰色」が拡散してしまったが、羽生は畠田理恵夫人のTwiiterで、
「まず、灰色に近いと発言をしたのは事実です。そして、今回の件は白の証明も黒の証明も難しいと考えています。疑わしきは罰せずが大原則と思っていますので誤解無きようにお願いを致します。」
と発信している。Twiiterという拡散性の高いツールからの(しかも夫人のアカウントを借りての)メッセージということは、文春誌の記事が本人の(あるいは連盟の)本意ではない方向に進みそうな事態への警戒心の現れと思える。

一連の連盟のとった処分は筋が通ってないと印象を払拭しきれない。コンプライアンスの観点からも落第点だろう。
谷川会長をはじめ今の面々は真面目で優秀なのだろうけど、本件は荷が重かった。大山十五世名人や米長永世棋聖の時代だったら、未然に防ぐことができた気がしてならない。米長哲学に従えば八百長は存在しないのだから。

ルールに明記しなくても、やってはいけないことはやるはずがなく、したがってそれを疑う必要もない。理想論かも知れない。ルールは必要と分かっていながらも、そんなものなくてもよい世界にあこがれてしまう。
「疑わしきは罰せずが大原則」は言い得て妙だと思う。12月14日からはルールで厳しく律するとして、それ以前にあったかなかったか分からないことに固執するのはばからしい。
将棋のことは将棋でけりをつければ良い。


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